抵抗ブリッジとは · 17日 11月 2023
直流コンパレータ抵抗ブリッジ
直流コンパレータ抵抗ブリッジ(DCC)は中間域抵抗の一次校正では主力の計測器です。 計測精度は10-7あるいはそれ以上で、各所で運用されています。 これは、INRIM(イタリアの国研)の研究者が報告した論文の前書きの文章です。 現実、日本の国研、校正機関、民間校正機関でも活用されています。 なお、この計測器は以前からあるブリッジ(ホイートストンブリッジ等)ではありません。
抵抗ブリッジとは · 01日 6月 2023
論文:Verification of the Main Ratios of the 6010C Automatic Bridge Used for Resistance Measurement 既存の市販抵抗ブリッジの”比率評価”の手法を紹介しています。 前書きで、”得られた結果に基づいて、導入された検証方法は、あらゆる測定室で使用されるMI6010C DCCブリッジの検証に確実に使用できます。”と紹介しています。 → この手法は、既存の市販抵抗ブリッジに活用いただけます。 英文では Based on the obtained results, the introduced verification method can be reliably used to verify any MI6010C DCC bridge that serves at any measurement laboratory.
抵抗ブリッジとは · 29日 5月 2023
本当に使える抵抗ブリッジを選択するための作業です。 ステップ1:ブリッジメーカ、各種論文から情報収集します。 ステップ2:試しに、使ってみます。 例えば100Ωの抵抗を10μΩの不確かさ以下で校正できることを目指すのあれば確認する必要があります。 お客様自身できる方法で、実施してください。 因みに、抵抗ブリッジのメーカは数社です。 この数社が世界のユーザ(校正機関)に抵抗ブリッジを提供しています。 ユーザの所属機関は、国研機関、校正機関、民間会社の校正部門、精密計測を探求する機関です。 そしてユーザは校正のスペシャリストです。使用報告を、各種論文に投稿されています。 これは、メーカとユーザの信頼関係はあって初めて成立する内容です。
DCCTの校正 · 10日 9月 2021
IHEPがDCCT校正を報告(IPAC)
中国IHEPがMIのDCCTの校正システムを導入していますが、その結果をIPAC2019で報告。校正システムの基本原理は直流抵抗ブリッジであること。DCCTの校正を400Aまで実施、不確かさは1.1ppmであった。
DCCTの校正 · 19日 5月 2021
DCCT校正が必要か?2(CERN)
COMPARISON OF CERN AND METAS HIGH CURRENT STANDARDS UP TO 10kA 大型ハドロン衝突型加速器(LHC)粒子加速器プロジェクトでは、超伝導磁石への電流の制御に前例のない精度が必要になります。 CERNでは、国の基準に対する電流値のトレーサビリティを確保するための校正設備を開発しています。 10mAから5AまでのCERN電流測定チェーンのトレーサビリティは、METASでの定期的なキャリブレーションによって保証されています。 さらにkAレベルで「直接のトレーサビリティループ」を完了するには、研究所間の比較校正が必要でした。 この論文は、10kAの電流までのCERNとMETASの比較校正の結果を報告しています。 CERNでは、MIの20kAのレンジエクステンダを活用しています。MIのシステムを使っていただきました。
正々堂々 · 02日 12月 2020
製品のパフォーマンスを示す仕様、数値 明示する方法は以下の仕様があります。 ① リーフレットで記述 ② 校正技術者の報告レポートで記述 ③ A2LA、CLAS等、公的認定機関の校正バジェット表で記述 MILは製品は①、②、③を活用しています。 特に②では、各国NMIの論文にも掲載を御願いしています。
DCCTの校正 · 12日 9月 2020
中国IHEPがMIのDCCTの校正システムを導入していますが、その時の様子はWebで紹介しています。 導入前の検討時、複数のメーカで動作比較を行い、最終決定に至った、との報告が漏れ伝わっています。 このプロセスは、CERNでもあったことです。
正々堂々 · 14日 4月 2020
1.17025とは 組織ILACに監督された規格で、試験および校正ラボの資格を決定するための標準です。 2.組織 1997年試験所・検査機関を認定する機関だけの国際組織、国際試験所認定協力機構 (ILAC) O/IEC 17011) の適用のため認定機関間の業務内容の整合化を進めるだけでなく、政府機関による認定の活用の促進、 認定制度開発の支援、貿易促進のツールとして試験所認定のプロモーション活動も行っております。 3.主な監査を受ける業務 ① 研究室における品質管理システムの有効性 ② スタッフの能力。 ③ 標準室環境管理。 ④ 校正方法。 ⑤ 装置および測定のトレーサビリティ。 ⑥ 試験と校正結果のレポート。 4.17025:2017版に改訂 「2020年11月30日に移行が完了しなければ、17025適合認定は認められない。」、と当局が17025の方針を説明しています。 5.MIの現状 既に、17025:2017版の改訂は済んでいます。校正サービスはMIの業務の根幹です。
METAS 協同研究 · 26日 2月 2020
インピーダンスシミュレータiSimulator(MI製品名Z1000)はEMRP AIMQuTEプロジェクトの一環として開発しています。これは、周波数領域100 Hz ~ 20 kHz で任意の位相角でインピーダンス範囲1Ω~10MΩのRLCメータの校正することを目指しています。MIとMETASは、iSimulator技術の工業化に関する協定に署名し、測定原理を実証するためのプロトタイプはMETASからMIに広範なノウハウと供に提供しました。MIは、2018年7月にパリで開催したCPEMでデモ器を展示しています。MIは現在、およそ3年間続く製品の開発段階に入っています。その間、いくつかのユニットは一部のお客様に提供され、運用しての情報を収集しようとの活動を始めている。1つの単一の計測器LCRメータを、複素平面全体にわたっての校正できるようになります。これは、以前は利用できなかった精度、不確かさ、自動化のレベルです。
DCCTの校正 · 14日 2月 2020
CERN 報告書から抜粋です。 (CERN、更には後年、IHEPは校正システム導入に時間を要されました。) DCCT等、人工物の特性は必ず、変化します。 この特性変化を把握する校正の実施は、本当に必要かどうかを考えなけばなりません。 この回答に考慮すべき項目の一部は以下と考えております。 – 長期のDCCT出力の安定性は、適用するアプリケーションで重要な要件ですか? – DCCT出力で長期のドリフトはどの程度か? – 異なるDCCTを組み込んだ電力変換器間で計測結果を検証する必要がありますか? – DCCTを更新した結果、その影響を考える必要がありますか? たとえば、出力がドリフトした DCCT を交換すると、計測結果が見かけ上ジャンプしたように見える場合があるからです。 MIのシステムを使っていただきました。

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