温度校正におけるMIADCC抵抗ブリッジは比類のない正確さを提供します:

高レベルの精度と低い不確かさでSPRTPRTの測定を希望する場合、抵抗ブリッジシステムの性能が必要です。更に、このブリッジには、抵抗測定技術と温度センサー測定機能を結び付ける機能も含まれている必要があります。測温抵抗体計測の基盤機能になります。一次レベルの抵抗ブリッジのコア技術は、AccuBridge®直流コンパレータ(またはADCC)です。内蔵変圧器は通常のアンペア巻数比の原理で機能していますが、優れた比率計測精度が全計測範囲にわたって規定されています。またMI6xxxシリーズの温度ブリッジは、比率計測精度が簡単に検証できるツールを装備しています。

 

性能の信頼性:MIADCCブリッジには、直線性と精度を校正および検証するためのツールを組込んでいます。この情報は、監査に必要な文書と履歴ファイルを提供するためのファイルに保管します。 ブリッジ6020T6010Dの計測特性は安定しており、時間の経過とともに変動することは殆どありません。参照標準と比較校正またはインターチェンジ校正の方法で、比率計測の精度を確認できます。基準抵抗器だけ校正を行い、測定のトレーサビリティを維持します。

 

測定速度とスループット:ADCCシリーズの温度ブリッジは、2秒以下の速度でサブppmの高速測定を行い、最初の測定値は約25秒で表示します。温度校正のアプリケーションでは、定点プラトーの維持時間、過冷却プロセスの観測等、時間スケールを意識して計測器を選択する必要があります。更に全てのブリッジには、データを保存するためのUSBインタフェースまたはリモートコンピュータ制御用のIEEE488が付属しています。

 

MIADCCのパフォーマンスはACブリッジのシーズに完全に対抗します:ACブリッジは不要な熱起電力による影響を最小限に抑えるように設計されています。この熱起電力は、計測回路に潜在する異種金属と温度勾配の結果として発生します。これらは、連続測定で回路の極性を反転することによって排除します。この電流反転と平均化のプロセスは、真の4線式抵抗測定とともに、熱起電力を除去し、時間と温度に対して本質的に安定した状態を保証する効果があります。 6020Tには、電流をランプ波形にするか、真の方形波を反転させるかの選択肢があります。測定中はいつでも√2倍と1 /2倍の電流に変更できます。また、MIDCブリッジは内蔵のADCC測定プロセスで不要な電源ノイズを除去できるので、ACブリッジがこのような問題を抱えている場合、より高品質のブリッジ測定を実現できます。