4.温度ブリッジの比率誤差と温度計測の関連

1) 検討の目的

  温度ブリッジの計測比率の誤差が温度計測値にどのように影響するか検討する。

 

2)検討の条件

 

10Ωの標準抵抗と組み合わせて、SPRTをブリッジで温度計測したとする

水の三重点:0.01℃で25.5Ω、期待の比率 2.55

亜鉛の凝固点:419℃で、期待の比率約6.4

 

25.5オームのSPRT感度は0.1Ω/℃です。

 

3) 検討結果

 

温度ブリッジの計測比率の不確かさが、上記の2.55倍から6.4倍を包含する

1倍から10倍の間で<0.1PPM であった場合に

 

抵抗値で換算すると、<1μΩの精度になります。

更に、温度換算すると、<10μKに相当します。

 

4.まとめ

温度ブリッジの計測比率の誤差(前記の条件では<0.1PPM は10μKに相当する誤差を生む要因になります。)が大切な数値になるのです。ちなみに

 

MIのブリッジは計測比率の誤差(6010T0.05PPM)が経時変化することはありません。常にこの精度で計測が出来ます。

以上